未払い残業代の請求に最適な法的手続きとは?

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みなさん、お久しぶりです『まにゃったん』です。今わたしは、トルティーヤ先生のところに向かっています…何しに行くのかって?…そんなの決まってるじゃないですか…労働トラブルの相談に行くんですよ…
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え?…いや…実はですね勤務先の会社が夏頃から残業代を支払ってくれなくなってて困ってるんですよね…え?理由?…さあ、どうなんでしょうね…会社が潰れそうってワケじゃないと思うんですけど、うちの社長ケチだから残業代を払うのを渋ってるんじゃないかってもっぱらの噂なんです…
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…で、残業代が支払われなくなってもうかれこれ3か月ぐらいになるから、いいかげん支払ってもらおうと思ってですね、何かいい方法がないかトルティーヤ先生のアドバイスをもらいに来たんです。
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う~んと…あっ…いたいた…トルティーヤ先生ー!
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【会社が残業代を支払ってくれない場合の対処法】

残業代の不払いは多くの会社で発生しているのが日本の現状だと思いますので、自分が勤務している会社で残業代の不払いが発生した場合に具体的にどのように対処すればよいか、という点を理解しておくことは非常に重要です。

では、残業代の不払いに対しては具体的にどのような対処を取ることができるのでしょうか?

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プロローグ

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ジャースティスっ!…っつぁ!!
あの~…ジャスティス失敗して指をテーブルにぶつけちゃってる最中に申し訳ないんですけど…労働トラブルのことでちょっと相談したいことがあるんですが…
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あ~痛え…って何だよ…またお前かよ…何回労働トラブルに巻き込まれりゃ気がすむんだよ…俺はジャスティスの練習で忙しーんだよ…
そんなこと言ったって…労働トラブルに巻き込まれるのは会社のせいだからしょーがないじゃないですか~…残業代の未払いの対処法を教えてもらいたいだけなんだから少し時間くれたっていいでしょ?…ジャスティスの練習なんていつかできるから今日じゃなくてもいいんだし…
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あ゛?…残業代の未払い?
そーなんですよ…もう3か月間も残業代が未払いになってて大変なんです…だからその対処法を教えてほしいんです…
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未払い残業代の請求方法

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残業代の未払いの対処法ね…まあ、ジャスティス失敗して指も痛えから、痛みが治まるまで教えてやってもいいけど…残業代が不払い状態になってるときの解決方法は全部で「4つ」あるから、簡単に説明してやるよ…

(1)自分で請求する

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まず最初にやんなくちゃいけないのは、当たり前の話だけど自分自身で会社に対して「未払いになっている残業代を払ってください」って請求することだね。これから説明するように残業代を請求するにはいくつかの法的な手段を利用することができるわけだけど、それらの法的な手段はあくまでも「自分で請求しても会社が支払わないときに使う手段」と考えるのが通常だから、最初はまず自分自身で会社に請求することが必要になるんだ。
そんなのわかってますよ…上司の猫に「残業代を支払え!」って言っても払ってくれないからここに相談に来てるんじゃないですかっ!
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いや…まぁ、そうなんだろうけど、世の中には自分で請求することもなくいきなり弁護士とかに相談に行って訴えを起こそうとする人…じゃなかった猫も多いから、まず最初は自分自身で請求することが必要だよってことを知ってもらいたかったんだよ…だからまあ、そう毛を逆立てないで…

(2)労働基準監督署に違法行為の是正申告を行う

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…で、自分で請求しても埒が明かないときは法的な手段を用いて解決を図る必要があるんだけど、その「法的な解決方法」として一番手っ取り早いのは「労働基準監督署に対して違法行為の是正申告を行う方法」が考えられるだろうね。

全国の労働基準監督署→全国労働基準監督署の所在案内 |厚生労働省

ろーどーきじゅんかんとくしょ?…いほーこーいのぜせーしんこく?…なにそれ?
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「違法行為の是正申告」って言うのは、労働基準法っていう法律で定められている労働基準法違反行為を監督官庁の労働基準監督署に申告するための手続きのことをいうんだよ…
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…労働基準法の104条1項では使用者が労働基準法に違反する行為を行っている場合はその使用者の下で働いている労働者は誰でもその使用者の労働基準法違反行為を労働基準監督署に申告して行政指導を求めることができるって定められてるんだ。その手続きが「違法行為の是正申告」っていうことなんだよね。

労働基準法第104条第1項

事業場に、この法律又はこの法律に基いて発する命令に違反する事実がある場合においては、労働者は、その事実を行政官庁又は労働基準監督官に申告することができる。

うん~と…ってことは、会社が「残業代を支払ってくれない」っていうことが労働基準法に違反していることになるってこと?
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そうだね。「残業代」は「通常の労働時間」を超えて「時間外労働」を行った場合に支払われるお金だから、「通常の労働時間」の労働の対価として支払われる「賃金」とは別のものっていう認識が一般の人にはあるかもしれないけど、法律的に考えると「残業代」も「賃金」と同列に扱われるんだ。なぜかっていうと、労働基準法の11条で「賃金」とは「労働の対象として使用者が労働者に支払うすべてのものをいう」って定められているからなんだよね。

労働基準法11条

この法律で賃金とは、賃金、給料、手当、賞与その他名称の如何を問わず、労働の対償として使用者が労働者に支払うすべてのものをいう。

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…で、その「賃金」については労働基準法の24条で労働者に対して「その全額を支払わなければならない」って明確に定められてるから、会社が「残業代」を支払っていないっていう状況は「労働基準法11条に違反する行為」ってことになるんだ。
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…だから『まにゃったん』のように勤務先の会社が「残業代」を支払ってくれないような状況に置かれているような労働者は、労働基準監督署に対して「違法行為の是正申告」を行うことができるっていうことになるんだよ。
なるほど~…会社が「残業代」を支払ってくれないってことが「労働基準法24条」に違反することになるから「労働基準法104条1項」の規定に基づいて、監督官庁にあたる「労働基準監督署」に「違法行為の是正申告」を行うことができるっていうことになるのか…で、その「違法行為の是正申告」を労働基準監督署に行ったら、具体的にどうなるんですか?…労働基準監督署が私の代わりに会社から残業代を取り上げてくれるわけなんですか?
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いや…労働基準監督署は労働基準法に違反する事業主を「監督」する機関に過ぎないから、労働者の代わりに残業代を請求してくれるわけじゃないんだ。
え?…じゃあ、どうしてその「違法行為の是正申告」をすることが「残業代の未払い」の解決方法になるんですか?…労働基準監督署に「違法行為の是正申告」をしても監督署が未払い分の残業代を取り上げてくれないっていうんだったら、「残業代の未払い」の問題は解決しないじゃないですか?
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いや…でもね、労働基準監督署に「違法行為の是正申告」を行った場合は監督署からその事業主に対して「臨検」とか「調査」が行われることになるし、その臨検とか調査の結果「本当に残業代の未払いが発生している」ってことが判明したら、労働基準監督署からその事業主に対して「行政指導」が出されることになるんだ。
…ってことは、労働基準監督署の人が会社に臨検とか調査をした後で、「残業代を支払いなさい」っていう行政指導を出してくれるってこと?
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そうなんだ…労働基準監督署に「違法行為の是正申告」を行うことによって、監督署からの「行政指導」を促すことができるから、「残業代の未払い」について労働基準監督署に「違法行為の是正申告」をすれば監督署から会社に対して「残業代の未払い状態を解消させなさい」っていう「行政指導」を出してもらうことが期待できるんだ。
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で、その「行政指導」が出されれば、ほとんどの会社はそれを無視して更に「行政処分」とか出されても困るって考えるのが普通だから、常識的な会社であれば監督署から「行政指導」が出された段階で未払いになってる残業代をすぐに支払って残業代の未払い状態を解消させようとするんだよ。
なるほど~…労働基準監督署に「違法行為の是正申告」をしても監督署が直接「未払い分の残業代」を取り上げてくれるわけじゃないけど、監督署が「行政指導」をしてくれることで間接的に会社に「未払い分の残業代」を支払わせることが期待できるってことですね?
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そうだね。そういことなんだよね。

(3)労働局に紛争解決援助の申立てを行う

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…で、その労働基準監督署以外の「法的な手続き」として考えられるのが「労働局」で取り扱われている「紛争解決援助の申立て」の手続きなんだけど…
ろーどーきょくの…ふんそーかいけつえんじょのもーしたて?…なにそれ?
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労働局の「紛争解決援助の申立」の手続きはだね…各都道府県に厚生労働省の出先機関にあたる労働局っていう組織が設置されていて、その労働局では「労働者(従業員)」と「事業主(会社)」の間で何らかの”紛争”が発生した場合にその”紛争”を解決するための手続きが設けられているんだ。…で、その手続きが「紛争解決援助の申立」って呼ばれてるんだよ。
ふぅ~ん…で、その紛争解決…なんちゃらの手続きを使うとどうなるんですか?
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労働局に紛争解決援助の申立てを行うと、労働局からその「紛争」を解決するために必要な「助言」とか「指導」を出してもらうことができるんだ。…で、『まにゃったん』のように「会社が残業代を支払ってくれない」っていう問題も、労働者と事業主の間に生じた「紛争」っていうことが言えるから『まにゃったん』は労働局に対して「会社が残業代を支払ってくれない問題を解決してください」っていう「紛争解決援助の申立て」をすることによって労働局から「助言」とか「指導」を出してもらうことができるんだ。
う~ん…で、その「助言」とか「指導」が出たら会社が未払い分の残業代を支払ってくれることになるの?
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そうだね…まあ、労働局の「助言」とか「指導」には裁判の「判決」のように強制力がないから稀に労働局の指導とかを無視する会社もあるにはあるんだけど、労働局から出される「助言」や「指導」も行政指導の一種にあたるから、労働局から「未払いになってる残業代を支払いなさい」っていうような「指導」なんかが出されれば、ほとんどの会社は労働局の指導に従って未払い分の残業代を支払うのが通常なんだよね。
なるほど~…だから労働局にその「紛争解決援助の申立て」をすることで「残業代の未払い」っていう労働トラブルが解決できるケースもあるっていえるのか…
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そうだね。それからこの労働局の紛争解決援助の申立手続には「あっせん」の手続きも設けられてるから、労働局にその「あっせんの申請」をすることで「残業代の未払い」の問題が解決されることもあるんだよ。
あっせん?…あっせんってなんですか?
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「あっせん」っていうのは裁判所で行われる「調停」のような手続のことなんだけど…具体的には3人以上のあっせん委員で構成される委員会が紛争の当事者(つまり今回の件だと残業代を支払わない『会社』と残業代を払ってもらえない『まにゃったん』のことね…)とか参考人(今回の件だと例えば残業代を払ってもらえない他の従業員とか…)から意見を聴取したり意見書の提出を求めたりするんだけどね…(個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律第23条1項)

個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律第23条1項

あっせん委員は、紛争当事者から意見を聴取するほか、必要に応じ、参考人から意見を聴取し、又はこれらの者から意見書の提出を求め、事件の解決に必要なあっせん案を作成し、これを紛争当事者に提示することができる。

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…で、このあっせん委員会が聴取内容や意見書の内容を精査して紛争の解決に必要な「あっせん案」を作成してトラブルの解決を図るんだけど、労働局のあっせん委員会から会社に対して「未払い分の残業代を支払いなさい!」っていう感じの「あっせん案」を提示してもらうことで会社がその「あっせん案」を受け入れれば「残業代の未払い」の状態が解消されることも期待できるんだよ。
なるほどね~…あっせんね~…
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…ただね、この労働局の「あっせん」についてもさっきの「紛争解決援助の申立て」と同じように強制力がないから会社によっては労働局から出される「あっせん案」に従わないケースもあるんだ…
え?…そうなんですか?…じゃ、その「あっせん」って意味なくないですか?
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…いや、でもね、「あっせん案」を作成する”あっせん委員”は弁護士とか大学教授、労働組合の有識者といった労働関係の法令に精通した専門家や有識者から選任されるのが通常だから(個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律第7条2項)、労働局の出す「指導」や「あっせん案」に従わなかったとしても後で裁判になれば会社側が敗訴してしまうことは会社側もわかると思うんだよね。だからよほどのブラック企業でもない限り労働局に「あっせん」の申請をすることで「残業代の未払い」のトラブルが解決できると思うんだ。

個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律第7条2項

委員は、学識経験を有する者のうちから、厚生労働大臣が任命する。

なるほど~…労働局の手続きには裁判みたいな強制力はないけど、労働局の「指導」とか「あっせん案」に従わない会社は常識的には考えられないから、労働局に「紛争解決援助の申立て」をしたり「あっせんの申請」をすることで「残業代の未払い」のトラブルが解決することも十分に期待できるってことか…
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まあ、労働局の手続きは無料で利用できるし、手続きの利用方法とかは最寄りの労働局で詳しく教えてくれるはずだから、興味があったら労働局に相談に行ってみるのもいいかもしれないよ。

労働局→都道府県労働局:所在地一覧|厚生労働省

(4)弁護士や司法書士に依頼して裁判を行う

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…それから、さっき説明した「労働基準監督署に対する違法行為の是正申告」とかこの「労働局の紛争解決援助の申立てやあっせん」の手続きを利用しても解決しない場合であったり、労働基準監督署とか労働局の手続きを使うのが面倒だっていう場合は、弁護士とか司法書士に依頼して「裁判」をしてもらうのが手っ取り早い解決方法になるだろうね。
裁判?…う~ん…裁判か~…でも、弁護士とか司法書士に依頼するとそれなりのお金が必要になるでしょ?
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そりゃまぁ…弁護士や司法書士もボランティアじゃないからそれなりの報酬を支払わないと仕事を受けてくれないだろうけど…でもさっき説明したように「残業代の未払い」の問題は100%会社が悪いわけだから、弁護士とか司法書士に依頼して敗訴することは通常は考えられないと思うんだよね。…だから、そこはもう自分がどうするかってことだよね、100%勝てる裁判を諦めて会社から残業代を払ってもらうことも諦めてしまうか…それとも少々のお金は損することになるけど弁護士や司法書士を雇って裁判で会社から残業代を払ってもらうか…結局はそのどっちかしかないんだから…
う~ん…それはまあ、そーなんだけど…
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まあ、よっぽどのボッタクリ弁護士・司法書士に当たらない限り、未払い残業代の請求で何十万も報酬を取られるってこともないと思うから、弁護士とか司法書士に依頼して裁判をするっていうのも解決方法の一つの選択肢としては考えておいてもいいんじゃないかな…

エピローグ

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まあ、会社が残業代を支払ってくれない場合の法律的な対処法は以上になるけど…どう?ある程度理解できた?
そうですね…とにかく「残業代の不払い」は労働基準法に違反する違法な行為だっていうことと、会社が残業代を支払ってくれないときは「労働基準監督署に違法行為の是正申告」をしたり「労働局に紛争解決援助の申立て」とか「あっせんの申請」をしたりすることができて、それでも解決しないようなときは弁護士とか司法書士を雇って裁判で決着を付けるしかないってこと…でしたよね?
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そうだね…ざっくり言うとそんな感じだね…まあ、「残業代の未払い」の問題は単なる「金銭請求」の問題だから、労働トラブルの中では比較的簡単に解決する部類の問題といえるから、あまり深く考えないでとにかく行動してみることが重要かもしれないね…で、またなんかあったらまたここに来てくれればいつでも相談に乗ってあげてもいいし……ってウキキィ?
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やべっ!もうこんな時間かよっ!…今日俺「可愛いメイドの電器屋さん」の予約入れてんだよね…え?いや…テレビが全然映んなくなったから配線見てもらおうと思って…え?さあ…確か4人ぐらい来るって言ってたけど…とにかく、そういうことだから俺もう帰るわ…ウキキッキィーっ!!
その電器屋さんってもしかして…!?トルティーヤ先生ー!!
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