雇用契約書と労働条件通知書は何がどう違うの?

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トルティーヤせんせ~…トルティーヤせんせーはいらっしゃいますか~…?
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あ~?…誰だよこんな夜中に~っ…!?
トルティーヤせんせ~っ……あっ!いたっ!…もぅ~…なに居留守使ってるんですかっ!?…いるならいるって早く言ってくださいよっ!!
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なんだよ…またお前かよ…名前は確か…
『ひにゃこ』ですよっ!!…もぅっ!ほんとは覚えてるくせに忘れちゃった振りなんかして~…照れてるんですか?
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バカかお前は…なんで猫に照れる必要があんだよ…それに居留守使ってんじゃなくて寝てんだよこっちは…いま何時だと思ってんだよ…チンパンジーは夜行性じゃねーから夜中に来んなってこないだも注意しただろーがよー…
まぁまぁ…そんなに怒らないでくださいよっ!…あのね、今日はね、「雇用契約書」と「労働条件通知書」の違いを教えてもらおーと思って来たんですよ…だから早く教えてくださいっ!!
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「雇用契約書」と「労働条件通知書」の違い?…なんでこんな夜中に教えてやんねーといけねーんだよっ!!…帰れ帰れっ!…俺は寝てんだよ、寝むてーんだよっ!!
も~…そんなわがまま言わないで…あっ!忘れてたっ!…フライパン曲げてないからそんなグチグチ駄々こねてるんでしょ?…もぅ~…じゃ、フライパン曲げてあげますから早く教えてくださいねっ?…にゃふっ!ふにゃにゃーっ!!
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【雇用契約書と労働条件通知書は何がどう違うのか?】

労働者が雇用主から雇われた場合、従来であれば雇い主との間で取り交わした「雇用契約書(労働契約書)」が雇い主から交付されるのが通例でしたが、最近ではこの「雇用契約書(労働契約書)」に代えて「労働条件通知書」が雇い主から交付されるケースも増えているようです。

では、この「雇用契約書(労働契約書)」と「労働条件通知書」では、いったい何がどうことなっているのでしょうか?

「雇用契約書(労働契約書)」が交付される場合と「労働条件通知書」が交付される場合とで法的な効果や効力に何か違いが生じるのでしょうか?

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プロローグ

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おいっちょっ!…何やってんだよ、静かにしろよもー…なんでフライパン曲げる必要があんだよー…隣のゴリラさん起きちゃうじゃねーかよっ!
そんなこと言ったって…フライパン曲げなきゃ何も始まんないじゃないですか…にゃふっ!にゃにゃにゃーっ!!
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わかったわかった…教えるから…「雇用契約書(労働契約書)」と「労働条件通知書」の違い教えてやるから、とりあえずそれ止めてくんない…?
止めろって言われたってっ!…もう一息なんですっ!…ふにゃにゃーっ!!
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「雇用契約書(労働契約書)」は使用者と労働者の間で合意された労働条件の内容が記載されている書面

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まず雇い主に雇われた時に交付される「雇用契約書(労働契約書)」っていうのはだね……労働者が使用者(雇い主)に雇い入れられる段階で使用者(雇い主)との間で合意した契約内容が記載されてる書面っていうことになるんだけど…
雇い入れられるときに合意した契約内容が記載された書面…?
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そう…どっかで働きたいって思って求人に応募して面接を受けるときは雇い主の方から「給料はいくら」とか「勤務時間は何時から何時まで」とか「休日は何曜日」とか「有給休暇は何日」とか、その他もろもろの「労働条件」の説明を受けることになるのが普通でしょ?…で、その面接に合格したら、その説明を受けた「労働条件」が雇用契約(労働契約)の内容となって、その会社で「働く」ってことになるよね?
う~ん、まぁ…そーゆーふーになりますね…
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…で、その雇用契約(労働契約)自体は書面にしたためなくても「口頭」で「雇ってください」「雇いましょう」っていうように労働者と雇い主の間で合意するだけで有効に成立するんだけど、「口頭」で合意しただけだったらどういった「労働条件」で雇い主と労働者が合意したのかってのが分かんなくなってあとで「言った」「言わない」って話になって不都合が生じてしまう可能性があるんだ。
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だから、そういった雇用契約(労働契約)の内容について後日、労働者と雇用主の間で争いが生じないように「具体的にどういった労働条件で双方が合意したか」っていう点をキチンと証拠として残しておく必要があるんだけど…そのために作成されるのが「雇用契約書(労働契約書)」っていうことになるんだよ。
う~ん…ってことは「雇用契約書(労働契約書)」っていうのは、バイトとか正社員とかで雇ってもらうときに「どういった条件で雇用契約を結んだか」っていう点で後になって「言った」「言わない」の争いが生じないように「文書」っていう形で「証拠」として残しておくために作成されるもの…っていうことになるの?
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そうだね…まぁ、ざっくり言うとそんな感じだよね…それと「雇用契約書(労働契約書)」は「労働者」と「使用者(雇い主)」が双方で合意した内容が記載されているものになるから、「使用者(雇い主)」が「労働者」に差し入れるものでも「労働者」が「使用者(雇い主)」に差し入れるものでもないっていう点が特徴かな…
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「雇用契約書(労働契約書)」は、「労働条件」が記載された一つの文書に「使用者(雇い主)」と「労働者」がお互いに納得したうえで合意するものになるから、お互いの署名(記名)押印がなされるのが普通だよね…

「労働条件通知書」は「雇い主」が労働者をどういった「労働条件」で雇い入れるかという点が記載された書面

じゃぁ「労働条件通知書」っていうのはどういう書面になるの?
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「労働条件通知書」っていうのは「使用者(雇い主)」が「労働者」を「どういった労働条件で雇い入れるか」っていう「労働条件の内容」が記載された書面のことをいうのが通常だよね…
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さっき説明した「雇用契約書(労働契約書)」の場合は「使用者(雇い主)」と「労働者」との間で合意した内容(労働条件)が記載された書面に双方がサインするものだったけど、「労働条件通知書」の場合は「うちで働くんだったらこういう労働条件で働いてもらうことになりますよ」っていうことが記載された書面を「使用者(雇い主)」から雇い入れられようとしてる「労働者」に対して一方的に差し入れられる書面ってことになる点が特徴かな…
う~ん…ってことは「労働条件通知書」の方はバイトとか正社員とかで雇ってもらうときに会社側から提示された労働条件に納得してるかしてないかにかかわらず会社側から一方的に「提示」される「労働条件」が記載された「通知書」のことをいうってことになるの?
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ん~…ざっくり言うとそうなるかな…ただ、会社から「労働条件通知書」を渡されるってことは、その前に面接なんかでその「労働条件通知書」に記載されている労働条件を説明されて理解してるのが通常だから、「労働条件通知書」を受け取ってる時点でそこに記載されてる労働条件で雇用契約(労働契約)を結ぶことに合意してるっていうのが実情なんじゃないかと思うけどね…
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もちろん、ブラック企業なんかだと面接のときに説明した内容より低い労働条件を記載した「労働条件通知書」を後になって労働者に渡して「労働条件通知書に記載されてる内容が雇用契約(労働契約)の内容だ!」って主張する場合がないこともないけど、それはそれでまた別の問題として考えるだけのことであって、「労働条件通知書」が会社から交付されて働き始めたとしたらその「労働条件通知書」に記載されている労働条件で会社と合意して雇用契約(労働契約)を結んだってことになるのが通常の考え方になるかな…

「雇用契約書(労働契約書)」と「労働条件通知書」はどちらも「労働基準法15条1項」の書面として交付される

う~ん…あの~…働き始めるときに「雇用契約書(労働契約書)」を渡す会社と「労働条件通知書」を渡す会社があると思うんですけど、それはどういうわけなんですか?…なんで「雇用契約書(労働契約書)」を交付する会社があったり「労働条件通知書」を交付する会社があったりするわけなんです?
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ん~…それはその会社ごとで事務手続きが異なるからじゃない?…労働者を雇い入れるときに「雇用契約書(労働契約書)」を作成してその作成する「雇用契約書(労働契約書)」にキチンと合意した労働条件をすべて記載するっていう事務手続きを行ってる会社では、労働者を雇い入れる際に「雇用契約書(労働契約書)」を労働者に交付することになるだろうけど…
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労働者を雇い入れる際に作成する「雇用契約書(労働契約書)」は簡易的な書面で済ませることにして労働者の署名押印をもらうだけにしてて、細かな労働条件なんかは「雇用契約書(労働契約書)」に記載しないで「労働条件通知書」に一括して記載しておいて労働者に交付するっていう手続きにを取ってる会社では、「労働条件通知書」を労働者に渡すようにしてるところもあるんじゃないかな…
う~ん…「雇用契約書(労働契約書)」を交付するか「労働条件通知書」を交付するかは会社の自由に決めていいってこと…?
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そうだね…あのさ…そもそもなんで会社が労働者を雇い入れる際に「雇用契約書(労働契約書)」とか「労働条件通知書」を労働者に交付してるかっていうのはわかる?
さぁ…なんでですか…?
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雇い入れられる際に雇い主から「雇用契約書(労働契約書)」とか「労働条件通知書」が交付されるのは労働基準法の15条で「労働条件の明示」が義務付けられてるからなんだよね…
労働条件のめーじ…?
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うん…労働基準法の15条1項では「使用者(雇い主)」が労働者との間で雇用契約(労働契約)を結ぶ場合は「労働者」に対して賃金、労働時間その他の「労働条件」を「明示」することが義務付けられてるんだけどね…

労働基準法15条1項

使用者は、労働契約の締結に際し、労働者に対して賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない。この場合において、賃金及び労働時間に関する事項その他の厚生労働省令で定める事項については、厚生労働省令で定める方法により明示しなければならない

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その条文を見ても分かるように「労働条件」を「明示」する方法は「厚生労働省令で定める方法」によって行わなければならないってされてるんだ…で、じゃあ「厚生労働省令」では具体的にどういった「方法」で「明示」することを定めているかって言うと…
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「書面の交付とする」ってなってるから、雇い主が労働者を雇い入れる場合はその雇い入れる労働者をどういった待遇で雇用するかっていう「労働条件」が記載された「書面」を「交付」しないと、その会社は「労働基準法違反」ってことになっちゃうんだよね…

労働基準法施行規則5条3項

法第十五条第一項後段の厚生労働省令で定める方法は、労働者に対する前項に規定する事項が明らかとなる書面の交付とする。

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ただ、労働基準法の施行規則には単に「書面の交付」ってしか書かれてないから、具体的にどういった「書面」を労働者に交付するかっていうのは雇い主の自由にゆだねられてるんだ…だから、会社によっては「雇用契約書(労働契約書)」を交付するところもあるし、「労働条件通知書」を交付するところもあるってことになるんだよ…
なるほど~…労働基準法で「労働条件」を記載した「書面」を「交付しなさい」って義務付けられてるから会社は「労働条件」が記載された「書面」を渡してるんだけど、その「書面」を「雇用契約書(労働契約書)」にするか「労働条件通知書」にするかは会社が自由に決めていいから、会社によっては「雇用契約書(労働契約書)」を交付するところもあるし「労働条件通知書」を交付するところもあるってことか…
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「雇用契約書(労働契約書)」も「労働条件通知書」も記載されている内容は基本的には同じと考えてよい

あの~…じゃぁ、「雇用契約書(労働契約書)」も「労働条件通知書」もどっちも内容は同じって考えていいんですか?
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そうだね…まぁ、「雇用契約書(労働契約書)」も「労働条件通知書」も、それを作成する会社ごとに自由に作成していいものだから、すべての会社で同じ内容の「雇用契約書(労働契約書)」とか「労働条件通知書」が交付されてるってことじゃないけど…
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さっき説明した労働基準法15条と施行規則の5条3項で労働者に「交付」することが義務付けられてる「書面」には、施行規則の5条1項と2項で「必ず記載されていないなければならない事項」っていうのが定められてあってね…

労働基準法施行規則5条1項ないし2項

第1項 使用者が法第十五条第一項前段の規定により労働者に対して明示しなければならない労働条件は、次に掲げるものとする。(但書省略)。
一 労働契約の期間に関する事項
一の二 期間の定めのある労働契約を更新する場合の基準に関する事項
一の三 就業の場所及び従事すべき業務に関する事項
二 始業及び終業の時刻所定労働時間を超える労働の有無、休憩時間、休日、休暇並びに労働者を二組以上に分けて就業させる場合における就業時転換に関する事項
三 賃金(退職手当及び第五号に規定する賃金を除く。以下この号において同じ。)の決定、計算及び支払の方法、賃金の締切り及び支払の時期並びに昇給に関する事項
四 退職に関する事項(解雇の事由を含む。)
四の二~十一(省略)
第2項 法第十五条第一項後段の厚生労働省令で定める事項は、前項第一号から第四号までに掲げる事項(昇給に関する事項を除く。)とする

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この条文を見ても分かるように「労働契約の期間」「期間の定めのある労働契約を更新する場合の基準」「就業の場所」「従事する業務」「始業・終業時刻」「残業の有無」「休憩時間」「休日や休暇」「夜勤など交代制の有無等」「賃金」「賃金の計算・支払方法」「賃金の締切り支払の時期」「退職」「解雇」に関する事項は必ず記載することが義務付けられているんだ…
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だから、採用を受けた会社から「雇用契約書(労働契約書)」が交付されたとしても「労働条件通知書」が交付されたとしても、こういった「絶対的記載事項」に含まれる事項については「必ず記載されている」ってことになるから、その面で考えると「雇用契約書(労働契約書)」も「労働条件通知書」も内容は同じって考えて差し支えないだろうね…
ふぅ~ん…そーゆーことか…
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「雇用契約書(労働契約書)」または「労働条件通知書」の交付を受けたときに注意すべき点は?

じゃあ、「雇用契約書(労働契約書)」か「労働条件通知書」を会社から交付された時は具体的にどういった点に注意すればいいんですか?
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注意すべき点?…それはまあ…今説明したように労働基準法15条に基づいて労働者に交付される「書面」には「必ず記載されていなきゃいけない事項」があるわけだから、それがキチンと記載されているかっていう点はまず必ず確認しておいた方がいいだろうね…
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…で、その「雇用契約書(労働契約書)」とか「労働条件通知書」に記載されてる「労働条件」が面接とか求人票で説明を受けた内容と相違ないかっていう点もよく確認しておく必要があると思うよ…ブラック企業なんかだと求人票とか面接のときには好待遇の労働条件を提示しておきながらいざ「雇用契約書(労働契約書)」とか「労働条件通知書」を作る段階になって「こっそり」それまで説明していたものより「低い労働条件」を記載して、あたかも「その低い労働条件」で労働者が合意したような状況を作り出すケースがあるからね…
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「雇用契約書(労働契約書)」とか「労働条件通知書」なんかは細かい字でたくさん文章が並んでるから隅から隅までチェックする人…じゃなかった猫は少ないから、会社が「こっそり」内容を書き換えても気づかない猫も多いんだ…それで働き始めてしばらくして実際の待遇が面接で説明されてたのと違うことに気づいて「面接の説明と違うじゃないですかっ!」って抗議しても「交付した雇用契約書(または労働条件通知書)にはそう書いてあるでしょ?合意できないならなんで交付された時にそう言わなかったの?」って反論されてトラブルになるケースも多いんだよね…
むむむ…そーなんだ…
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もちろん、そういった場合でもキチンと法的な対処法を取れば救済されるケースも多いんだけど、トラブルに巻き込まれること自体が大きなリスクになるわけだから、あらかじめリスクを回避できるところは回避しておいた方がいいでしょ?…だから、その辺はよく確認しておく方がいいと思うよね…
なるほどね~…
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エピローグ

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まぁ、「雇用契約書(労働契約書)」と「労働条件通知書」の違い…っていうか、具体的な内容とか意味合いについてはこんな感じになるけど…どう?ある程度理解できた?
う~ん…そーですね…とにかく労働基準法15条と施行規則の5条で雇い主が労働者を雇い入れるときは「労働条件」を記載した「書面」を「交付」することが義務付けられてるから会社で働くときは会社から「その書面」が交付されるってことになってて、「その書面」は労働基準法施行規則5条で法定された「必ず記載されていなきゃいけない事項」が記載されていれば差し支えないわけだから、会社によっては「雇用契約書(労働契約書)」を交付するところもあるし「労働条件通知書」を交付するところもある……ってゆーことですよね?
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そうだね…ざっくり言うとそんな感じだね…
なるほどですね…なんとなくわかったような気がします…じゃ、お礼にもう一回フライパン曲げてから帰りますねっ!…にゃふっ!にゃふふにゃっ!!にゃふにゃーっ!!!ひでぶっ!!!!
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…またフライパン置いていきやがった……
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