茶髪や髪型、服装を会社から注意されたら拒否できない?

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あ~…とるてーや先生のうちってどこさあんのけ~…
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…ん?…お前誰かって?…うちは『ねこまちゃん』ってゆーんだども…今日はとるてーや先生んとこに相談さあってきたんだー…
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じつはな…オラもともと黒と白の”ブチねこ”だったんだども、東京さ来たら若い猫はみんな茶色い毛ーばっかしとったもんやけ、トリマーんとこさ行っで茶髪に染めてもらっただー…そんだらな、会社行ったら上司から「うちの会社は茶髪禁止なのに何やってるんだ!すぐに黒に染め直してこい!」って怒られてしまっで…どーしたもんけーって思ってたば友達の『まにゃったん』ゆーねこがな、とるてーや先生に聞けば何でもタダで教えでくれるゆーたもんで今日こうして相談に来たんだばよー…
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…しかしまぁ…東京ってとこは猫多くてまようてしもーてのー…どこさいったらとるてーや先生に会えるんかのー…とるてーや先生ーどこにおるんけー…ん?…あそこさ誰かおるみたいやのー…ちょっくら聞いてみっかな~…
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【会社での茶髪や派手な髪型、服装等に関する問題】

最近では髪の色を茶髪に染める人もごく普通に見られるようになってきましたが、会社によっては「茶髪」や「その他の派手な色」「派手な髪型」「派手な服装」などでの出勤を禁止にしているところもあるようです。

このような会社において茶色やその他の色に髪を染めた状態で、または派手な服装で出勤してしまうと当然、上司から「髪を染めなおしてこい」とか「髪型を直してこい」とか「着替えてこい」などと命令されることになるのは避けられないかもしれません。

しかし、「髪の色」や「髪型」「ファッション」などは本来、その個人の自由に任せられるべきであって自由な人格権の一つといえるべきものですから、会社が「髪色」や「髪型」「服装」まで一定のものに強制・強要させるのは納得ができないような気もします。

では、会社が労働者の「茶髪」や「派手な髪型」「派手な服」を禁止して「髪色」や「髪型」「服装」を指定したりすることは認められるのでしょうか?

また、会社から「髪を染めなおせ」とか「髪型を直してこい」とか「もっと落ち着いた服を着てこい」などと指示された場合、どのように対処すればよいのでしょうか?

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プロローグ

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…ん?なんかいぶりがっこのにおいすんな~…
…あのー…つがぬことをききますども…ここらへんにとるてーやって名前の猿はおらんですけーのー?…
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…とるてーや?…トルティーヤなら私ですけど…でも猿じゃなくてチンパンジーね…
お!あんたがとるてーや先生だがか?…ようやく見つがっただー…いやーえがったえがった…うち『ねこま』ってゆーんだども、お友達の『まにゃったん』から聞いて労働トラブルの相談に来たんだ~…ちょっくら時間もろてもええがか?
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…え?『まにゃったん』?…あ~あのしょっちゅう労働トラブルに巻き込まれて相談に来る猫のことね…で、何?…何を聞きたいの?…
んだな…オラもともと黒と白の”ブチねこ”だったんだども、東京さ来たら若い猫はみんな茶色い毛ーばっかしとったもんやけ、トリマーんとこさ行っで…
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…ちょ、ちょっと待ってくれる?…あのー…それ何弁?秋田弁のつもり?…何言ってっか分かんねーから標準語でしゃべってくれるかな?
あっ…ごめんなさい…あの、私もともと黒と白の”ブチねこ”だったんですけど、秋田から上京してきたら東京の若い猫ってみんな”茶トラ”ばっかりだったから、行きつけのトリマーで茶髪に染めてもらったんですよ。…で、そのまま会社に出勤したら上司から「うちの会社は茶髪禁止なのに何やってるんだ!すぐに黒に染め直してこい!」って言われてしまって…
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…しゃべれんじゃん…標準語しゃべれてんじゃん…なんで最初から標準語しゃべんないの?…
いや…あの…一応『ねこまちゃん』のキャラが秋田から上京してきた猫ってゆー設定になってるもんで…
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…キャラって何?…設定って何なの?…
あのー…私、どーしたらいいんでしょうか?
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毛の色を戻さないといけないか?…う~ん…初対面の猫にそんなこと言われてもな―…え?教えてくれたらいぶりがっこあげるって?…しょがねーなーそこまで言うんだったら教えてやるか…

会社が髪の色や髪型を制限することが認められるのか?

あのー…最初に確認しておきたいんですけど、そもそも会社が従業員の髪の色とか髪型とかを「あーしろこーしろ」って言えるものなんですか?…だって、そんなの個人…いや個猫の自由じゃないですか…人権侵害…じゃなくて猫権侵害にならないんですか?
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う~ん…どうなんだろうね。そこは微妙な点なんだけど、一般的に会社は「企業の秩序を維持するための権限」を本来的に有しているって考えられているから、会社が従業員の髪型や服装について「これはだめ、あれはだめ…」っていうように指示をすること自体は認められているって考えられているんだ。
え~っ!じゃあ会社が「茶髪はダメ!」っていったら一切茶髪にしちゃだめってゆーことになっちゃうじゃないですか~…そんなの納得できないよ~…
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いや、それがそうでもなくて、過去にも髪の毛を黄色に染めて出社したトラックの運転手が上司からの染め直せっていう指示に従わずに諭旨解雇されたケースが裁判で争われたことがあるんだけどね…
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その裁判では、会社が雇用する労働者の髪色や髪型、服装なんかについて一定の制限を課すことは「企業秩序の維持」っていう面から考えて認められはするんだけど、それも無制限に認められるわけじゃなくって「企業の円滑な運営上必要かつ合理的な範囲内」に限って認められるって判断されているんだ。…で結局その裁判では会社の指示を無視して解雇されたその「髪を黄色に染めたトラック運転手」の解雇が無効と判断されて会社側が敗訴してるんだよね。
…きぎょーのえんかつなうんえいじょーひつよーかつごーりてきなはんい…?なにそれ…?
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髪色や髪型、服装などの制限は「企業の円滑な運営上必要かつ合理的な範囲内」に限り認められるもの

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「企業の円滑な運営上必要かつ合理的な範囲内」…だね。これを説明するとちょっと長くなっちゃうんだけど……まず前提として、さっき『ねこまちゃん』が言ったように、確かに「髪の色を何色にするか」とか「髪型をどうするか」とか「どういったファッションで出社するか」とかいうのは元々人の人格や自由…いや猫の猫格や自由に関する事項だから、本来は会社が「あーしろ、こーしろ…」って指示するのはできないはずなんだ。
そーですよね。日本は自由主義の国なはずだもん…
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でも、さっき言ったように、会社が企業を運営するためには労働者をある程度管理しなければ会社の秩序が保てないのも事実なんだから、会社には「企業秩序を維持するための権限」が認められていて、その「企業秩序を維持するための権限」の中には労働者の髪色や髪型、服装なんかを制限することも含まれるって考えられているんだ。
…え~…でも…
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ただ『ねこまちゃん』が言ったような労働者の人格や自由…いや猫格や自由の面を一切無視していいってことにはならない。だからこの裁判では、会社が労働者の髪色や髪型、服装なんかを制限すること自体は差し支えないんだけれども、それが無制限に認められるわけではなくって「企業の円滑な運営上必要かつ合理的な範囲内」に限って労働者の髪色や髪型、服装なんかを制限することが認められるって判断しているんだよ。
…会社が従業員の「髪色」とか「髪型」とか「服装」とかに「それはダメ」「あれはダメ」とか「こーしなさい」「あーしなさい」って命令するのはいいけど、なんでもかんでも認められるわけじゃなくって「企業の円滑な運営上必要かつ合理的な範囲内」に限って認められるってこと?
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そうだね。そういうことだね。

「企業の円滑な運営上必要かつ合理的な範囲」の判断基準

う~ん…じゃぁその「企業の円滑な運営上必要かつ合理的な範囲内」ってゆーのはどういう基準で判断するんですか?…
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それは、そのケースに応じて個別に判断するしかないだろうね…
個別に判断?…じゃあ、さっきの裁判例じゃ「トラック運転手」が「黄色」に髪を染めたって言ってたから、職業が「トラック運転手」だったら会社から髪の色を制限されないってこと?…それとも髪の色が「黄色」だったら会社から染め直せって言われなくて済むってこと?
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…いや…それはちょっと違うんだ…会社が労働者に「髪色」「髪型」「服装」とかを「あーしろ」「こーしろ」って制限する場合に「企業の円滑な運営上の必要性」や「合理性」があったかなかったか、っていう点はどういう基準で判断されるかっていうと、その会社の事業内容であったり、その制限の対象となる労働者がどのような職種に就いていたかっていう点によって個別に判断されることになるんだ。
どーゆーこと?
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たとえば、会社が従業員の「髪の色」について制限する場合であっても、その会社の労働者が「山奥で木を切る仕事」に就いている場合と「都市部で富裕層の顧客を相手にするホテルのフロントマン」として就労している場合では、その「髪の色」の制限の幅も自ずと違ってくるはずだよね。だって「木を切る仕事」では極端にいえば「髪の色が何色か」なんてどーでもいいけど、「ホテルのフロントの仕事」では不特定多数のお客と直に接するわけだから「髪の色が極端に明るい色」だと差し支えがあったりするでしょ?
たしかにそーですね。山奥で木とチェンソーしか相手にしない仕事と都会で不特定多数のお客と接する仕事では、同じ「労働者の髪の色を制限する」にしてもその制限には違いがあるはずですよね…
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じゃあこういうケースで、たとえば従業員が「髪の色をピンク」に染め上げて出社したと仮定して、会社が「髪の色がピンクはダメだ!黒にしろ!」って命令したとすると、その会社の「髪の色」に関する制限は「木を切る仕事」の場合と「ホテルのフロントの仕事」で同じように扱っていいかな?
う~ん…やってる仕事がそもそも違うから、同じように扱うとなんか違う気がするな…
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